【ハーブ事典】ゼニアオイ

2023.06.30

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端正な花を咲かせる、生命力にあふれたハーブの「ゼニアオイ」。今回は、そんなゼニアオイの魅力について深掘りしていきます。

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ゼニアオイとは?

名前:ゼニアオイ/common mallow
和名:ゼニアオイ
学名:Malva mauritiana L.
植物分類:アオイ科 ゼニアオイ属
花言葉:恩恵・温厚・柔和・古風な美人・母の愛・初恋

ゼニアオイの特徴

ゼニアオイはヨーロッパ原産のハーブ。とても強健で野生化しやすいことから観賞用の植物としても知られていて、家の庭や道端などでもよく見かける植物です。植物の大きさは60〜150cmほど。6月~8月にかけて、淡い紅紫色の花が下から上に向かって咲きあがります。

ネイチャーズウェイ自社農場
「明野ハーブ農場」にて撮影

ゼニアオイ(銭葵)は丸みのある花や葉の形が「銭」に似ていることからその名が付けられたと言われています。一説によると、花の大きさが中国の古代のお金「五銖銭」と同じくらいなのでゼニアオイと呼ばれるようになったそうです。

また、ゼニアオイのピンクの花に赤紫のスジが入っている端正な見た目が「浴衣を来ている女性」に例えらえることから、「古風な美人」や「母の愛」といった花言葉が付いたとも言われています。

ゼニアオイの歴史・エピソード

ゼニアオイは、古くから歴史の中で使われてきたハーブのひとつ。

ゼニアオイはウスベニアオイの変種で、紀元前8世紀頃から食べられていました。ゼニアオイの葉は炎症を抑える薬として使用されていたとも言われています。

16世紀には、万能薬を意味する「オムニモルビア(omnimorbia)」と名付けられました。多様な効能をもつことから、スペインでは、「家庭菜園とゼニアオイ(ウスベニアオイ)、それだけあれば、家庭用の薬には十分である」ということわざが残されています。

ゼニアオイの学名「Malva」は、ギリシャ語で「柔らかくする」という意味。これは、ゼニアオイに含まれる粘液質が炎症を抑える効果があることが由来となっています。

ゼニアオイの効果・効能

一株の茎にたくさんの花をつけるゼニアオイは、朝に花を摘み取っても、翌日にはまた花を咲かせるほどの生命力を持っています。そんな生命力にあふれるゼニアオイがもたらす効果・効能についてご紹介いたします。

ゼニアオイの主な作用〉

・保湿作用
・肌の柔軟作用
・代謝促進作用
・抗酸化作用
・抗炎症作用

ゼニアオイの花にはポリフェノールの一種である「アントシアニン」が含まれているため、高い抗酸化作用をもっています。紫外線から自分の身を守ることに優れているゼニアオイの花は、紫外線を浴びれば浴びるほどアントシアニンが多く作られることが研究で分かっています。

さらに、ゼニアオイの花、葉、茎には粘液質が含まれていて、肌の保湿や柔軟性を持たせる作用が期待できます。収穫したての花や葉を手で揉むと、しっとりとした保湿力を感じるほど。粘液質は、水分と結びつく機能が高い成分で、ゼニアオイは水を蓄えながら乾燥からも身を守っているのです。

ゼニアオイの楽しみ方

ここからは、ゼニアオイの活用方法をご紹介します。手軽に日々のライフスタイルに取り入れることができるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

料理やハーブティーに

・ハーブティーとして

乾燥させたゼニアオイに熱湯を注ぐと、鮮やかなブルーのハーブティーが完成します。その見た目から「ブルーマロウティー」とも呼ばれています。
そこにレモンを数滴垂らすと、花に含まれる色素「アントシアニン」がアルカリ性から酸性に傾くため、鮮やかなブルーが薄紫色へと変化します。
見た目も楽しいブルーマロウティーをぜひお家でお楽しみください♪

・サラダとして

生のまま食べることのできるゼニアオイは、茎や葉をサラダとしてもお楽しみいただけます。

毎日のスキンケアに

粘質液を含み、水分をたっぷりと蓄えることのできるゼニアオイは、肌にうるおいを与え、なめらかにする力に優れています。さらに、ゼニアオイに含まれるポリフェノールの一種のアントシアニンは抗酸化作用が強く、紫外線などから起こる酸化ストレスから肌を守ってくれる効果も期待できます。

健やかな肌を保つための頼もしい効果を発揮してくれるゼニアオイ。ゼニアオイ配合のアイテムをぜひチェックしてみてくださいね。

ネイチャーズウェイ
コンテンツ担当 あやた
学生時代にオーガニック化粧品に出会い、その良さに感動。
同じような感動を広く伝えたいという思いから上京し、ネイチャーズウェイに入社。
理想の自分・理想の生活スタイルを実現すべく、東京で奮闘中。趣味はバレエとカフェ巡り。