サジー(ヒッポファン)とは?
名前:サジー(ヒッポファン)/saji
別名:シーバックソーン、シーベリー/Sea-buckthorn
和名:スナヂグミ(砂地茱萸)
学名:Hippophae L.
植物分類:グミ科 ヒッポファエ属
サジー(ヒッポファン)の特徴
サジー(ヒッポファン)は、ユーラシア大陸原産のグミ科の植物。
2~4m程に伸びる低木で、高山や砂漠、寒暖差が激しい地域など、厳しい環境下でも生き抜く力を持っています。そのたくましい生命力の源は「根」。サジーの根は半径12mまで成長することもあり、乾いた土地や岩場、砂地でもしがみつくようにしっかり根を張りめぐらせながら成長していきます。
サジーの木には、鮮やかな黄色やオレンジ色の小さな実がなります。
冬に‐40℃にもなる厳しい寒さが続く地域でも育つサジーは、「栄養を作り出し、栄養を逃さない」という特性を身につけたことで、過酷な環境でも実を落とさず、凍結を自ら防いで生き抜くことができます。
そのため、サジーの果実にはビタミン・鉄分・アミノ酸などの200種類以上の栄養素が含まれ、"奇跡の果実"とも呼ばれています。
可愛らしい見た目からは想像もできないほど、サジーは秘めたパワーを持つスーパーフルーツなのです。
サジー(ヒッポファン)の歴史・エピソード
サジー(ヒッポファン)は、7千万年以上も前から生育していると言われ、ギリシャ神話では空を飛ぶ馬「ペガサス」の大好物だったとも言い伝えられています。
中国4大美人の一人である、悲劇の美女として知られる「王昭君(おうしょうくん)」にもサジーにまつわるエピソードがあります。
王昭君は、故郷から遠く離れた匈奴(現在の内モンゴル)に嫁ぎました。砂漠地帯で寒暖差も激しく、美しさを保つにはとても厳しい環境な上、望まない結婚のストレスで日に日に元気が無くなっていく王昭君。
それを見かねた夫が美容のために差し出したのが、内モンゴル名産のフルーツであるサジーでした。
サジーの果汁を飲み、サジーの果汁で顔を洗うなどして、サジーのパワーを全身で受けた王昭君は、みるみる美しさを取り戻し、その後も長く愛用し続けてその美貌を保ったそうです。
サジー(ヒッポファン)の効果・効能
サジー(ヒッポファン)は、太陽のパワーをたっぷり吸収してビタミンに変える性質があり、"ビタミンの宝庫"とも呼ばれています。
他にも数えきれないほどの栄養素がバランス良く含まれていることによって、様々な嬉しい効果をもたらしてくれます。
〈サジー(ヒッポファン)の主な作用〉
・抗酸化作用
・抗炎症作用
・血行促進作用
・アンチエイジング
・免疫力アップ
・女性ホルモンのバランスを整える
・冷え・むくみ解消
・貧血の予防
サジー(ヒッポファン)には、美肌を保つために欠かせない13種類ものビタミンが含まれ、特にビタミンCはレモンなどの柑橘類をはるかに上回る量が含まれています。
更に、アンチエイジングに欠かせない抗酸化作用が非常に高く、薬用に使われる植物の中でサジーの果実が一番高い効果が出たという研究結果もあるほどです。
また、サジーの種から抽出されるオイルには、必須アミノ酸、カルシウム、鉄、カリウム、亜鉛、果物に含まれているのは珍しい脂肪酸の一種であるオメガ7などの栄養素もたっぷり含まれています。
サジーは絶大な美肌効果があるのはもちろん、免疫力のアップや貧血予防、生活習慣病の予防など、体の健康を保つためにも役立つ植物なのです。
サジー(ヒッポファン)の楽しみ方
サジーは、果実を生のまま食べるには酸味と渋味が強いため、果汁を濃縮して加工されたサジーのドリンクを飲むのがおすすめです。
サジードリンクの飲み方
・水やハーブティーなどで割って飲む
サジードリンクは、水やハーブティーなどで割るととても飲みやすく、爽やかな風味を楽しめます。オレンジジュースなどの柑橘系のジュースとも相性が良いのでおすすめです。
・ヨーグルトやシリアルにかける
濃縮タイプのサジードリンクは、ヨーグルトやシリアルのソースとしてもおすすめです。朝食として、または食後のデザートとして、手軽にサジーを摂取しましょう!
毎日のスキンケアに
サジーのエキスやオイルが配合されているスキンケアアイテムなら、サジーのパワーを毎日手軽に肌で感じることができます。
是非、「サジー(ヒッポファン)」配合のアイテムもチェックしてみてくださいね!
コンテンツ担当 さくらい
現在はSNSやコラムの執筆を担当。趣味は美味しいお酒と映画。