【農場だより】農場のかわいい種子をご紹介

2025.03.24

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農場だより 

ネイチャーズウェイの製品には、自社農場にて栽培したハーブが使われていることをご存じですか?農場の様子やスタッフのこと、ハーブ栽培の現場の雰囲気をもっと知ってもらうために、農場で働くスタッフから「農場だより」をお届けいたします。

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■とっても小さな種子

当農場で繰り返し栽培するハーブたちは自家調達した種子や挿し木など栄養繁殖で増やした苗の状態で使用します。ここでは種子として用いるものが多く、形も様々です。
今回はそんな種子をご紹介します。

  

エキナセア

エキナセア(学名:Echinacea purpurea /キク科 ムラサキバレンギク属)は根っこから「エチナシ根エキス」、全草から抽出したものは「ムラサキバレンギクエキス」になります。

その種子はこんな形をしています。 殻の中にはごまに似た種が入っていて、食べてみると山椒のように少しピリっとした味がします。

   

トウキンセンカ

次はトウキンセンカ(学名:Calendula officinal L.)です。 カレンドラとも言います。 トウキンセンカの種子は「種」として形成された位置(部位)によって形や大きさが異なります。

   

発芽して生長すると全く同じ植物体になります。 ↓ 戦国武将 伊達政宗の兜をイメージさせる形のものもありますね。

   

ゼニアオイ

ゼニアオイ(学名: Malva mauritiana L.)はネイチャーズウェイの製品にも数多く使用しておりハーブです。

   

ゼニアオイの種は、みかんの皮を剥いたような円形の塊は12個ほどの種子が集合したものです。 外殻を剥ぐと豆を小さくしたような本体が出てきます。

   

アルテア

アルテア(学名:Althaea officinalis L.)はゼニアオイと同じアオイ科でのため、種の見た目もそっくりです。

取り扱いに慣れてくると種子本体に艶がある方がゼニアオイ、艶なないほうがアルテアで区別できます。

  

オウゴン

最後はオウゴン(学名:Scutellaria baicalensis )です。コガネバナとも呼ばれています。

  

種子は真っ黒で1mmほどと小さく、採種するときもほとんどが空っぽなので何工程も経てここまで精製できたら水選別して多くの不良種子を取り除き、わずかな良品のみを翌年の種子として厳選して使用します。

    

オウゴンは複数年栽培するため畑で越年させますが、2年目春までに6割ほどが枯死してしまうほど栽培が難しい植物です。

こんなに小さな種が、私達の背を超す程大きく育つ姿は何度経験しても驚かされます。ハーブ達がより大きく育つように七転八倒を克服するため今年も対策は続きます。

ネイチャーズウェイ自社農場「明野ハーブ農場」について

明野ハーブ農場

明野ハーブ農場は、山梨県北杜(ほくと)市にある栽培面積3,850㎡の有機栽培を行う自社農場。明野ハーブ農場がある土地は富士山、南アルプス連峰、八ヶ岳連峰に囲まれた茅ヶ岳の南西部、標高800mに位置する丘陵地で、日本一日照時間が長いことで知られています。また昼夜の寒暖の差が大きいため、過酷な環境下でも耐え忍ぶ生命力の高いハーブが育ちます。

農場では、全20種類のハーブを栽培し、製品の原料としても使われています。

エキナセア
セイヨウノコギリソウ
ゼニアオイ
アルテア
タイム
ラベンダー
オウゴン
セージ

▲農場で栽培しているハーブの一部です

■国が認めた「有機JAS認証」を取得
有機JAS認証

さらに、明野ハーブ農場では、2012年より「有機JAS認証」を取得しています。

<有機JAS認証とは?>
有機JASとは、2000年に改正された日本農林規格(JAS)によって、有機農産物などの表示を認証したもの。 認証は該当物資の生産方法の確認に始まり、製造工程、流通方法、商品の保管・管理とその責任者の制定に至るまで細かく設定され、そして認定検査官の事前審査とオーガニックに関する講習を修了して認定となります。

<取得条件>
・最低でも3年以上は土壌に農薬を使用していない
・有機肥料であっても化学成分や重金属が含まれていないものを使用する
・土壌の性質に由来する自然循環機能の維持増進を図る
・環境・衛生管理の整備(外部からの異物流入や混入も防止)
・上記に関する管理プログラムの制定とその実施
・上記に付帯する全ての事項に関する第三者認定機関による検査および年次更新の審査

日本ではオーガニックコスメに関する法的定義が存在しないのが現状ですが、食品分野においては世界各国ともに法的な規制のもと厳格な定義があり、日本では「有機JAS」がこれにあたります。つまり、有機JAS認証を受けたハーブは、国が認めた公的な有機(オーガニック)農産物だと言えるのです。

スタッフ紹介

開発調査室
山口 浩

高校・大学で農業を学び、卒業後他業種に就職するもハーブの香りが忘れられず、ハーブに関われる植物化粧品を扱うネイチャーズウェイに入社。自社のハーブ農場も開園し、ハーブに囲まれ、ハーブに向き合い、ハーブ三昧な日々を送っています。