「毛穴の開き」とはどういう状態?
肌には、無数の毛穴が存在します。正常な毛穴はほとんど肉眼では見えませんが、あらゆる原因でその毛穴の開きが大きくなり、プツプツと目立ってしまっている状態が毛穴開きです。特に頬や小鼻などは毛穴が目立ちやすく、毛穴開きに悩んでいる方も多いことでしょう。
毛穴が開いていると肌の清潔感がダウンしてしまうため、美肌を目指すためには毛穴対策が欠かせません。
頬の毛穴開きの原因とは
頬の毛穴の開きには、さまざまな原因が関係しています。まず1つが肌の乾燥です。肌の水分量が低下すると毛穴が広がってしまうのです。
そして2つ目が加齢による肌のたるみ。たるみによって毛穴が引き伸ばされ、縦に広がってしまうことで毛穴が目立ってしまいます。
3つ目が皮脂。皮脂分泌が活発になると、過剰な皮脂によって毛穴が押し広げられます。皮脂の分泌量には肌の乾燥やホルモンバランスの乱れなどが関わっているので、正しいスキンケアとインナーケアを行うことが大切です。
開き毛穴の主な特徴【肌質別】
~乾燥肌~
乾燥肌は、肌の水分や油分が不足していて、全体的にカサカサしやすく、本来あるべきうるおいが足りていない状態。そんな乾燥肌さんは、肌のハリが低下して肌表面の凹凸が目立つことで毛穴が目立ってしまいます。
~オイリー肌~
オイリー肌は、皮脂が過剰に分泌されてテカリやベタつきが起こりやすい肌状態。過剰に出た皮脂が毛穴に詰まってしまうことで毛穴が押し広げられるため、毛穴開きが起こりやすい肌質と言えます。皮脂汚れが詰まった毛穴を放置すると、黒ずみ毛穴になってしまうことも。また、ニキビもできやすく、ニキビを放置したり潰してしまったりすると毛穴が広がってしまうことがあります。
~敏感肌~
敏感肌は、肌のバリア機能が低下している状態で、乾燥はもちろん、あらゆる肌トラブルが起こりやすい肌状態。水分を保つ力も低いため、乾燥肌の方と同じくうるおい不足によって毛穴が目立ってしまいます。
開き毛穴の主な特徴【部位別】
~頬~
頬の毛穴開きは、主にうるおい不足で起こります。また、肌のたるみによって開いてしまう毛穴も目立ちやすい箇所。肌のハリや筋力の衰えなどによって頬が垂れ下がることで、毛穴もしずく型に開いてしまいます。
~鼻~
鼻は皮脂腺が多い「Tゾーン」の一部。皮脂分泌が活発な分、皮脂汚れが詰まって開く毛穴が多く目立ちます。「いちご鼻」とも言いますが、開き毛穴を放置することでできる黒ずみ毛穴や、紫外線対策を怠ったり無理に毛穴を押し出すことなどで起きる「メラニン毛穴」もできやすい箇所です。
~眉間・おでこ~
眉間やおでこも鼻と同じ「Tゾーン」の一部のため、皮脂分泌が活発で毛穴開きも起こりやすい箇所といえます。また、前髪がおでこにあたることで刺激されたり汚れが付着したりして毛穴つまりを起こすこともあります。
開き毛穴の主な特徴【年代別】
毛穴はいろいろなタイプがありますが、もちろん年代によっても毛穴の特徴は変化します。
それぞれの年代別に詳しくみていきましょう。
10代の毛穴の開き
10代の肌は、皮脂分泌が活発です。そのため、過剰に分泌された皮脂によって毛穴が広がりやすくなります。また、思春期のホルモンバランスの変化によってニキビもできやすく、ニキビの炎症が強いとクレーター状の凸凹としたくぼみができてしまうこともあります。
20代の毛穴の開き
20代は肌の水分・油分のバランスが崩れやすく、過剰な皮脂分泌はもちろん、肌の乾燥によっても毛穴が目立ちます。また、ストレスや食生活の乱れ、睡眠不足などの生活習慣や、メイク汚れ、間違ったスキンケアなども毛穴に大きく関係しています。大人ニキビもできやすいため、ニキビ後の毛穴開きにも注意が必要です。
30~40代の毛穴の開き
20代から引き続き、生活習慣の乱れやメイク汚れの詰まり、間違ったスキンケアなどによる毛穴詰まりや、大人ニキビによる毛穴開きも注意が必要ですが、それに加えて皮脂量が大きく低下してくるため、肌のうるおい不足による毛穴目立ちや、ハリ不足によるたるみ毛穴も目立っていきます。
エイジングケア*も取り入れつつ、自分に合った適切なケアをしてあげることが大切です。
*年齢に応じたお手入れ
頬の毛穴を引き締めるための洗顔方法
清潔な手で洗顔を
もこもこの泡を作る
泡で洗うイメージで
もこもことした濃密な泡が用意できたら、両頬、おでこ、あご、鼻の5点に置いていきます。泡を肌の上で転がすイメージで、くるくると手を動かしていきましょう。肌をごしごしとこすってしまっては、毛穴の汚れを取ることができず、肌にダメージを与えてしまいます。泡のクッションを使ってやさしく洗っていきましょう。
すすぎ水の温度に注意
熱すぎるお湯ですすいでしまうと乾燥を招き、必要以上に皮脂を洗い流してしまうので、うるおい不足による毛穴の目立ちにつながります。反対に冷たすぎる水も、毛穴に詰まった皮脂が固まってしまい、適切なケアはできません。心地よいぬるま湯を用意して、優しく泡と汚れを落としていきましょう。
頬の毛穴の開きを防ぐスキンケア方法
洗浄力の強いクレンジングや洗顔を避ける
洗浄力が必要以上に強いクレンジング剤や洗顔料を使っていると、肌の水分を保つセラミドなどが流出し、乾燥による毛穴の開きを招いてしまいます。また、その乾燥を防ごうとして、かえって皮脂分泌が活発になることもあります。うるおいを奪わずに余分な汚れだけをオフするクレンジング剤や洗顔料を選ぶようにしましょう。
保湿をする
保湿をすると肌の角質層がふっくらと盛り上がってキメが整い、毛穴が目立ちにくくなります。肌のたるみや乾燥による皮脂分泌を防ぐ効果もあるので、毎日丁寧に保湿ケアをしましょう。化粧水で水分をたっぷり与えて、乳液やクリーム、オイルなどでうるおいをキープすることがポイントです。
スキンケアにおすすめの成分
コットンパックやシートマスクをすると、角質層が水分で満たされ、毛穴を引き締める効果が期待できます。化粧水は、収れん作用のある成分や保水効果の高い成分を配合したものを使用するのがおすすめです。
特に、天然由来の保湿成分である「シロキクラゲ多糖体」は、ヒアルロン酸をはるかにしのぐ保水力があるといわれる、注目の成分です。
紫外線対策を忘れずに
紫外線を浴びると肌のターンオーバーが乱れて、肌表面の角質が厚くなります。それが毛穴に詰まって角栓や開きの原因になることもあるので、紫外線対策を十分に行うようにしましょう。日焼け止めを塗ることを徹底するとともに、日傘や帽子などで紫外線をブロックすることが大切です。
たるみ予防にはエクササイズを
たるみによる毛穴の開き対策には、リフトアップ効果のある顔のエクササイズがおすすめです。
口を閉じたまま、口角を思いっきり引き上げて笑顔を作るだけでも、表情筋が鍛えられ、肌のたるみを予防・改善する効果が期待できます。
毛穴を開きやすくしてしまう!? NG行動
毛穴を開きやすくしてしまったり、毛穴が目立つ状態になってしまったりする原因は、実はたくさん存在します。無意識のうちに行なってしまっていないか、チェックしてみましょう。
高カバー力のファンデーションを使用している
カバー力の高い下地やファンデーションを使用すると、見た目は均一な肌になり毛穴も目立たなくなりますが、実は油分が毛穴に詰まる原因になりかねません。
肌にダメージを与えている
フェイススクラブやシートタイプの毛穴パック、はがすパックなどを行い、肌にダメージを与えてしまってはいませんか?毛穴ケアをしているはずが、逆に毛穴を目立たせてしまっているかもしれません。
ストレスを抱えている
ストレスを抱えてしまっていると、ホルモンバランスが乱れてしまい、皮脂分泌が増えてしまう場合があります。また、不規則な生活も同じく、自律神経の乱れに繋がってしまいます。
食生活の乱れ
高脂質で高糖質な食事も、皮脂分泌に影響を与えてしまいます。肌のハリ・弾力が低下することで、結果的に毛穴が目立ってしまうことになりかねません。普段の食事も毛穴ケアには大切なポイントです。
肌が乾燥している
肌が乾燥していると、乾いた状態を守るために皮脂分泌量が増えてしまいます。スキンケアで油分よりも水分を意識して保湿をし、うるおいのある状態を目指しましょう。
毛穴対策におすすめのコスメとは?
¥3,080(税込)
販売名:薬用アクネ パウダーウォッシュ
毛穴詰まりの解消に効果的な酵素*洗顔料。角栓のもとである古い角質(タンパク質)を分解し、すっきりとした毛穴に導きます。
* パパイン(洗浄成分)
¥3,080(税込)
「角質ケア」と「保湿ケア」を同時に叶える角質ケア美容液。乾燥でゴワついた肌を柔らかく、つるんとなめらかな肌に。うるおうことで、毛穴の目立ちにくい肌印象に!
¥3,410(税込)
紫外線からしっかり肌をまもるだけでなく、うるおうことで毛穴の目立たない肌に導くUVミルク。
みずみずしく伸び広がり、PM2.5、花粉からも肌を守ります。
おわりに
頬の毛穴の開きには、乾燥、たるみ、皮脂分泌など、さまざまな要因が関わっているので、予防や改善のためにはさまざまなアプローチが必要です。まずは肌のうるおいを守るスキンケアを習慣にして、毛穴が目立たないふっくらとした頬を目指しましょう。
ネイチャーズウェイ
研究開発本部 機能開発チーム
みずの
食品メーカーの品質管理・開発を経験する中で、オーガニックに魅力を感じネイチャーズウェイに入社。植物の魅力たっぷりの優しいコスメを届けたく、オーガニックコスメの企画・ハーブエキスの機能開発に携わる。現在は国産オーガニックコスメchant a charm(チャントアチャーム)の研究・開発を主に担当中。