【ハーブ事典】エキナセア

2025.01.29

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ハーブ事典 
美しくユニークな形でガーデニングでも人気のエキナセアは、「世界三大ハーブ」「世界三大免疫植物」ともいわれ、その効果効能からメディカルハーブとして古くから様々な治療に用いられてきました。現代では、エキナセアのもつ美容効果にも注目が集まっています。 今回はそんなエキナセアの魅力や効果効能について解説します。
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エキナセアとは?

和名:ムラサキバレンギク
英名:Echinacea
学名:Echinacea purpurea
植物分類:キク科ムラサキバレンギク属
花言葉:「優しさ」「深い愛」「あなたの痛みを癒します」

    

エキナセアの特徴

エキナセアは北アメリカが原産のキク科の多年草で、初夏から秋頃にかけて30〜100cmほどまで成長し、中心部がぷっくりと膨らんだユニークな形の花を咲かせます。 北アメリカでは約9〜10種が自生し、種類によって赤・白・緑・ピンクなど様々な色の花を咲かせます。日本で見られるエキナセアは「ムラサキバレンギク」と呼ばれるプルプレア種が多くを占めます。

    

エキナセアの名は、トゲトゲした中心部の膨らみからギリシア語でハリネズミやウニを意味する「エキノース」から由来しているといわれています。 花弁はこの膨らんだ中心部を囲うように細長い花弁をつけ、咲き進むと徐々に下に垂れ下がります。日本名の「ムラサキバレンギク」は、この垂れ下がった花弁が火消しの纏(まとい)に付いている細長い飾りの馬簾(ばれん)に似ているため付けられたといわれています。

エキナセアの歴史・エピソード

「世界三大免疫植物」

エキナセアの花言葉である「あなたの痛みを癒します」は、まさにエキナセアの効果効能を表現した言葉です。エキナセアは「世界三大免疫植物」とも呼ばれるほど免疫力を高める効果があり、植物療法として私たちの体を癒してきました。 北アメリカのネイティブ・アメリカンは、伝染病の治癒や毒蛇に噛まれたときの手当などの万能薬として、エキナセアを様々な治療に用いていました。 特に有効成分が多く含まれる根の部分は、噛んだりハーブティーとして飲んでいたともいわれています。

エキナセアが世界中に広がったきっかけは、1870年代にアメリカのH.C.F.マイヤー医師が先住民からエキナセアの有用性を学び治療に用いたことで、その効果効能の高さが人々に知られました。その後、1895年頃にドイツの科学者が自国へ持ち帰ったことでドイツを中心にヨーロッパでの研究が始まり、風邪やインフルエンザなどの感染症の予防・治療や免疫機能を高める効果効能が明らかになりました。 現在、エキナセアはドイツでは医薬品として、アメリカではサプリメントとして販売されています。

   

エキナセアの効果・効能

〈エキナセアの主な作用〉

・免疫賦活作用
・抗菌作用
・滋養強壮
・抗炎症作用
・免疫力の向上
・血行促進作用
・肌荒れ予防

エキナセアは、ポリフェノールの1種である「エキナコシド」や「エキナセイン」という成分を含んでいます。これらの成分は抗菌活性や抗ウィルス活性を高めるだけでなく、皮膚病や傷口の治癒にも効果的といわれています。近年ではエイズの治療の研究でも注目をされるなど、まだまだ知られざる力を秘めたハーブです。

    

エキナセアの楽しみ方

ここからは、エキナセアの活用方法をご紹介します。
手軽に日々のライフスタイルに取り入れることができるので、是非参考にしてみてくださいね。


スキンケアとして

エキナセアの最大の特徴は、免疫力を強化する働きです。免疫システムを活性化し肌の自己防衛機能を強化する働きがあるため、エキナセアエキス配合のスキンケアを使用することで、ニキビ・乾燥・炎症など肌の免疫機能の低下により起きる肌トラブルのケアや予防をおこなうことができます。 特に、エキナセアエキス配合のスキンケアは昨今注目を集め、炎症ニキビや花粉などで荒れた肌のレスキューケアアイテムとして多くの方から指示を集めています。


ハーブティーとして

エキナセアのハーブティーはクセがなく、お茶のように飲みやすい味わいが特徴です。ウィルスや細菌に対する免疫力を高める効果があるため、食事中の飲み物として普段から気軽に取り入れることで、風邪やインフルエンザの予防ができます。


毎日のスキンケア・頭皮ケアに

 

エキナセアは、身体の内側からの免疫力を高め、外側からは肌の健康を守ることができる優れたハーブです。スキンケア製品やお茶など日々の暮らしに取り入れることで、バリア機能が高い健康的な肌と身体作りをサポートしてくれるでしょう。

是非、ネイチャーズウェイの「エキナセア」配合のコスメもチェックしてみてください!