【ハーブ事典】シロキクラゲ

2024.12.25

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シロキクラゲは、美容だけでなく栄養価の高さでも知られている食材です。透明感のある白い色合いと、弾力のある食感が特徴のシロキクラゲは、古くから中国をはじめとするアジアで親しまれています。 今回はそんなシロキクラゲの魅力や効果効能について解説します。
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シロキクラゲとは?

英名:Snow fungus
学名:Tremella fuciformis
植物分類:シロキクラゲ科シロキクラゲ属


シロキクラゲの特徴

シロキクラゲは中国原産のシロキクラゲ科シロキクラゲ属のキノコです。春から秋にかけて、雑木林の広葉樹倒木や枯枝などに発生します。白く半透明の子実体(しじつたい )はゼラチン質でぷるぷると柔らかく弾力があり、花弁が開いたような形や、とさか状のものなど不規則な形をしています。
黒いキクラゲと違い、ウエディングドレスの細かなレースを広げたような姿は、森の中でもひときわ美しいキノコです。 「クラゲ」というと海の生き物を連想させますが、一説では、味も食感もクラゲと似ているのでキクラゲという名前がついたといわれています。(諸説あります)
ちなみに、シロキクラゲとキクラゲは同じ「クラゲ」がついていますが、「シロキクラゲ科」と「キクラゲ科」に別れるほど、分類学上では大きく異なります。

シロキクラゲの歴史・エピソード

シロキクラゲは、中国の伝統医学や食文化において長い歴史を持つ食材です。紀元前から食用や薬用として利用されてきたといわれ、古代中国の薬草書『本草綱目』にも記載されています。この書物には、シロキクラゲが「肺や喉を潤す効果があり、乾燥肌を改善し、美容や健康に良い」と記されています。

また、シロキクラゲは中国の皇帝や貴族たちにも愛されており、なかでも楊貴妃が好んで食べていた食材としても有名です。非常に美しい容姿として今も語りつがれている楊貴妃ですが、特に美しい「肌」が注目されていたといわれ、楊貴妃はその美しさを保つために、シロキクラゲを食べていたという伝説があります。 シロキクラゲのもつゼラチン質が肌のコラーゲンの生成を助け、肌の潤いを保つ効果があると考えられ、楊貴妃はシロキクラゲを食べることで輝くような肌を維持していたと伝えられています。

この伝説によりシロキクラゲは、後に「美の秘訣」として広まり、多くの女性たちに愛されることになりました。 日本でも古くから江戸時代の薬草として紹介されています。当時、薬草や食材として日本に伝わったシロキクラゲは、薬膳料理や滋養強壮に用いられることが多く、健康維持や美肌効果目的で取り入れられていました。


シロキクラゲの効果・効能

〈シロキクラゲの主な作用〉
・血液浄化作用
・造血作用
・滋養強壮
・皮膚の保湿効果
・粘膜の保湿効果
・鎮痛作用
・肌荒れ予防


シロキクラゲの楽しみ方

ここからは、シロキクラゲの活用方法をご紹介します。
手軽に日々のライフスタイルに取り入れることができるので、是非参考にしてみてくださいね。


食べて楽しむ

中医学では、シロキクラゲは「肺(鼻・のど・気管支・肺・皮膚など呼吸に関係する部分)」と「腎(泌尿器系・生殖器系・ホルモン系・免疫系・水分代謝など)」の働きを助け、水では補えない深い渇きを癒し、体に必要な潤いを補うといわれています。 古くは「不老長寿」の効果があるとして宮廷料理に用いられてきた食材ですが、現在は比較的手に入りやすいため、風邪の時期や、肌や喉の乾燥が気になるときに取り入れてみてはいかがでしょう。黒いキクラゲと違い、はちみつや黒蜜などをかけてデザートして楽しむこともできます。


スキンケアとして

シロキクラゲから抽出された天然の多糖体「シロキクラゲ多糖体」は分子量 が100 万以上と高く、ヒアルロン酸の保湿力・保水力を大きく上回るとされています。保湿力にすぐれていながらも、ベタつかず肌馴染みがよいので、季節問わずスキンケアの成分としてオススメです。


毎日のスキンケア・頭皮ケアに

シロキクラゲは、古代中国から現代日本に至るまで、長い歴史を持つ食材です。
その美肌効果やさまざまな効果効能は、美や健康を気遣う方々にとって、まさに自然の恵みといえます。

是非、ネイチャーズウェイの「シロキクラゲ」配合のコスメもチェックしてみてください!     

    

執筆者

ネイチャーズウェイ
コンテンツ担当

てらもと

理容師、エステインストラクターを経て、長年愛用していたナチュラグラッセを製造・販売するネイチャーズウェイに入社。現在、オンラインにて魅力発信を担当。趣味は登山と日本舞踊。