まるで別人!?季節によって姿を変えるカワラヨモギ
温暖な冬になると予想されていましたが、12月に入りカワラヨモギの葉が冬仕様に変化していました。
『ヨモギ』というと草餅を連想する方が多いと思いますが、「カワラヨモギ」と「ヨモギ」は違う種類になります。カワラヨモギはその名前の通り、河原や海辺等に多く自生しています。夏仕様のカワラヨモギは、スギナに似た黄緑色の姿をしているのですが、冬になると葉幅が広がり、細かい毛が生えているため白色がかった緑色(白緑色?)をしています。この姿で厳しい冬を乗り越えます。
▼冬のカワラヨモギ
▼夏のカワラヨモギ
同じ植物とは思えない程、夏と冬では姿が違います!
数年前、冬の河原にカワラヨモギの採集に出向いた際、夏と冬の姿が違うことを知らず、寒さに震えながら数日間探し回った・・。そんな日を思い出しながら、次年のための採種を行いました。
今年最後の土づくり!
今月も有機栽培には欠くことができない、微生物をたっぷり含んだ土を作るため第1圃場全体にくん炭を散布しました。微生物の住処になるのはもちろん、土に空気を含みやすく根っこの呼吸も助け根張りを良くする万能選手です。
▼くん炭が散布された土
森からのクリスマスプレゼント
そして、第2圃場には今年も森から大量の贈り物(落ち葉)が届きました。土が見えない程たっぷりと積もったこの落ち葉も、有機圃場づくりに活用します。森の植物たちからのクリスマスプレゼントです♪
▼降り積もったクヌギなどの落葉樹の葉
そして、先月の農場便りで種まきの様子をお伝えした、ヘアリーベッチが寒さに耐えながら育ってきました!
\種まきの様子はコチラ/
▼芽を出したヘアリーベッチ
ヘアリーベッチは今回初めて使用するのハーブなので、冬をどのように生長するのか今から楽しみです。!がんばれ~!
これから寒さが厳しくなる冬本番!寒さに負けず根を張り、グングンと育つハーブ達の成長をお楽しみに♪
ネイチャーズウェイ自社農場「明野ハーブ農場」について
明野ハーブ農場は、山梨県北杜(ほくと)市にある栽培面積3,850㎡の有機栽培を行う自社農場。明野ハーブ農場がある土地は富士山、南アルプス連峰、八ヶ岳連峰に囲まれた茅ヶ岳の南西部、標高800mに位置する丘陵地で、日本一日照時間が長いことで知られています。また昼夜の寒暖の差が大きいため、過酷な環境下でも耐え忍ぶ生命力の高いハーブが育ちます。
農場では、全20種類のハーブを栽培し、製品の原料としても使われています。
▲農場で栽培しているハーブの一部です
■国が認めた「有機JAS認証」を取得
さらに、明野ハーブ農場では、2012年より「有機JAS認証」を取得しています。
<有機JAS認証とは?>
有機JASとは、2000年に改正された日本農林規格(JAS)によって、有機農産物などの表示を認証したもの。 認証は該当物資の生産方法の確認に始まり、製造工程、流通方法、商品の保管・管理とその責任者の制定に至るまで細かく設定され、そして認定検査官の事前審査とオーガニックに関する講習を修了して認定となります。
<取得条件>
・最低でも3年以上は土壌に農薬を使用していない
・有機肥料であっても化学成分や重金属が含まれていないものを使用する
・土壌の性質に由来する自然循環機能の維持増進を図る
・環境・衛生管理の整備(外部からの異物流入や混入も防止)
・上記に関する管理プログラムの制定とその実施
・上記に付帯する全ての事項に関する第三者認定機関による検査および年次更新の審査
日本ではオーガニックコスメに関する法的定義が存在しないのが現状ですが、食品分野においては世界各国ともに法的な規制のもと厳格な定義があり、日本では「有機JAS」がこれにあたります。つまり、有機JAS認証を受けたハーブは、国が認めた公的な有機(オーガニック)農産物だと言えるのです。
スタッフ紹介
開発調査室
山口 浩
高校・大学で農業を学び、卒業後他業種に就職するもハーブの香りが忘れられず、ハーブに関われる植物化粧品を扱うネイチャーズウェイに入社。自社のハーブ農場も開園し、ハーブに囲まれ、ハーブに向き合い、ハーブ三昧な日々を送っています。