【ハーブ事典】ゼラニウム
2024.12.19
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ゼラニウムとは?
英名:Geranium
和名:テンジクアオイ
学名:Symphytum officinale
植物分類:フクロウ科テンジクアオイ属
花言葉:「真の友情」「尊敬」「信頼」
ゼラニウムの特徴
ゼラニウムは、南アフリカを原産とするフウロソウ科テンジクアオイ属の多年草の植物で、種類によって4月〜11月ごろにかけて白やピンク、赤など様々な色の花を咲かせます。丸い花弁や星の様な種類によって異なる花弁をした小花が集まり、球状でまんまるとした可愛らしい姿はガーデニングでも人気のハーブです。
葉を触るとローズを彷彿とさせるようなフローラルな香りを楽しめます。
ローズと比べて安価で手に入り、ローズに似た香りを楽しめることからゼラニウムは「貧乏人のバラ」とも呼ばれていました。香料として使用する品種はローズゼラニウムと呼ばれ、スペイン、イタリア、モロッコなど様々な地域で栽培されています。
ゼラニウムの歴史・エピソード
ゼラニウムはイギリスの植民地だった南アフリカのケープ地方から17世紀にオランダへ渡り、その後イギリスやフランスへ広まったといわれています。
アフリカの民間療法ではゼラニウムは止血剤、抗真菌、抗炎症、消毒薬などとして用いられており、中世ヨーロッパでも同様に治癒力を持つ薬草として用いられました。
その効果効能の高さから、邪気や悪霊を追い払う効果もあると信じられ魔除けとして玄関や窓辺に飾られていました。また、ローズゼラニウムに含まれるシトロネロールという香りの成分は、人にとってはとてもいい香りですが、蚊にとってはとても苦手な香りです。ヨーロッパ地方で窓辺にゼラニウムを飾るのは、見た目の美しさ、香りを楽しむだけでなく魔除けや虫よけの意味もあったようです。
日本に伝わったのは江戸時代末期で、当時の文献には元治元年(1864年)に愛知県の尾張(おわり)に入荷したと記録されています。
ゼラニウムの効果・効能
〈ゼラニウムの主な作用〉
・抗菌作用
・抗炎症作用
・抗真菌作用
・皮脂バランスの調整
・PMSの緩和
・抗ストレス作用
ゼラニウムの楽しみ方
ここからは、ゼラニウムの活用方法をご紹介します。
手軽に日々のライフスタイルに取り入れることができるので、是非参考にしてみてくださいね。
香りを楽しむ
華やかなローズを彷彿させるような女性らしいフローラルな香りは、精神を穏やかに落ち着け緊張感を解きほぐしてくれる働きがあります。心身を整え、前向きな気持ちにしてくれるのでディフューザーや浴槽にゼラニウムの精油を数滴垂らして香りを楽しんでみてはいかがでしょう。
スキンケアとして
ゼラニウムは抗炎症作用・皮脂バランスの調整作用があるため、炎症ニキビや吹き出物のケアに期待ができます。また、保湿効果や収れん効果も期待できるため乾燥肌・混合肌・敏感肌どんな方にもうれしい効果が期待できるハーブです。
毎日のスキンケア・頭皮ケアに
ゼラニウムはその美しい見た目と香り、そして心身への優れた効果から、生活のさまざまなシーンで役立つ万能ハーブです。特に心の安定や肌のケアを求める人にとって、自然の力を感じられる植物として人気があります。
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執筆者
ネイチャーズウェイ
コンテンツ担当
てらもと
理容師、エステインストラクターを経て、長年愛用していたナチュラグラッセを製造・販売するネイチャーズウェイに入社。現在、オンラインにて魅力発信を担当。趣味は登山と日本舞踊。