【ハーブ事典】ラベンダー

2023.10.26

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"アロマと言えばラベンダー"と言えるほど、ラベンダーは古くから芳香ハーブとして多くの人々に愛され続けているハーブのひとつです。今回は、そんなラベンダーの魅力や、私たちに与えてくれる効果・効能についてご紹介します。

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ラベンダーとは?

名前:ラベンダー/lavender
和名:薫衣草(くんいそう)
学名:Lavandula angustifolia
植物分類:シソ科 ラヴァンドラ属
花言葉:あなたを待っています、沈黙、疑惑、清潔、期待、幸福、許し合う愛 等

ラベンダーの特徴

ラベンダーは地中海沿岸やカナリア諸島が原産のシソ科のハーブ。
紫や白、ピンク色の花など様々な種類がありますが、紫色のラベンダーがポピュラーです。開花時期は6~8月で、細く真っ直ぐに伸びる茎に小さい花をたくさんつけます。ラベンダーで有名な北海道の富良野などでは、7月頃に見頃を迎えます。

ラベンダーの栽培品種は100種類以上あると言われていますが、芳香ハーブとして楽しまれている主な品種は大きく分けて4つ。

・イングリッシュラベンダー

真正ラベンダー、コモンラベンダーとも言われ、最もポピュラーな品種。北海道の富良野で育てられているラベンダーもこの品種です。

(ネイチャーズウェイ自社農場「明野ハーブ農場」にて撮影)

・スパイクラベンダー

イングリッシュラベンダーよりもすっきりとクリアな香りを放つのが特徴の品種。ラベンダーのフローラルな甘さが苦手な方にも使いやすい香りです。

・ラバンディン

真正ラベンダーとスパイクラベンダーの交配種。イングリッシュラベンダーのフローラルな香りと、スパイクラベンダーの爽やかな香りを両方併せ持ちます。

(ネイチャーズウェイ自社農場「明野ハーブ農場」にて撮影)

・フレンチラベンダー

やさしい香りが特徴の品種で、ウサギの耳に似た可愛らしい花を咲かせます。

(ネイチャーズウェイ自社農場「明野ハーブ農場」にて撮影)

「ラベンダーの蜂蜜が絶品!」

ラベンダーはミツバチも大好物。
ラベンダーのはちみつは、ほのかな酸味を感じる爽やかな風味。ラベンダーの香りもほんのりするので、紅茶やハーブティーに入れるのがおすすめです!見かけたら是非試してみてくださいね。

ラベンダーの歴史・エピソード

ラベンダーは、古代エジプト時代から使われていて、古代ローマから入浴や洗濯などに用いられていました。
ローマの兵士がイギリスにラベンダーを持ち込んだのがきっかけで、後の14世紀始め頃から修道院で多くのラベンダーが栽培され、治療効果のある薬用ハーブとして定着しました。

日本には江戸時代後期に輸入されましたが中々浸透せず、産業として発達したのは昭和50年頃。日本のラベンダーと言えばやはり北海道の富良野ですが、実は日本で最初のラベンダーの栽培・精油の採取を開始したのは伊豆だったという資料が残されています。

ラベンダーは「アロマテラピーの生みの親」だった!?

アロマテラピーという言葉を生み出した"ルネ=モーリス・ガットフォセ"という人物が、19世紀にフランスで香料や精油の研究をしていた実験中に爆発に遭って細菌感染症にかかってしまい、当時は治療法がなかった中、ラベンダー油で洗浄してみたところ、たった一度で症状の進行が止まったのだそうです。
そんなエピソードから、ラベンダーは「アロマテラピーの生みの親」という伝説が広まりました。

ラベンダーの効果・効能

香りと見た目の美しさから「ハーブの女王」とも呼ばれているラベンダー。薬草としてはもちろん、放つ香りからもあらゆる効果・効能があります。

・抗菌・殺菌作用
・鎮痛作用
・解毒作用
・防虫効果
・疲労回復効果
・美肌効果
・リラックス効果
・リフレッシュ効果

ラベンダーには優れた抗菌・殺菌作用があるため、ラベンダーティーを飲んだり、ラベンダー精油で普段から芳香浴をすると風邪予防に良いとされています。
また、皮脂の分泌バランスを整えたり皮膚細胞を活性化させる作用もあったりと、肌トラブルを防ぐ美肌の味方でもあります。

ラベンダーと言えば「リラックス」というイメージが定着していますが、それは精油に含まれる「酢酸リナリル」という成分が神経を鎮静させる効果があるからです。
この成分はラベンダーの品種によって含有量は様々で、スパイクラベンダーという品種にはこの酢酸リナリルが少なく、反対にユーカリ・ローズマリーなどに含まれるすっきりとした香り成分を含有しているため、リフレッシュ効果ももたらします。

ラベンダーの楽しみ方

ここからは、ラベンダーの活用方法をご紹介します。さっそく生活に取り入れて、ラベンダーの魅力をたっぷり堪能しましょう!

精油やポプリで香りを楽しむ

一番手軽に香りを楽しめるのはラベンダー精油の芳香浴。
アロマディフューザーを使うのはもちろん、水をはったコップに数滴たらして置いておくだけでも香りを楽しめます。また、お風呂に垂らしたり、ハンカチに1~2滴含ませて外出先で香りを楽しむのもおすすめです。好みの品種のラベンダー精油でお楽しみください!

また、ラベンダーはドライフラワーにしても香りが強く残るため、ポプリに向いているハーブです。
ドライフラワーに向いているラベンダーは、「イングリッシュラベンダー」と「フレンチラベンダー」。
渇きやすいため、手軽に作れる「ハンギング法」でドライフラワーにするのがおすすめです。

~作り方~

ー1.ラベンダー生花の茎にある葉を取り除く
ー2.束にして紐で茎の部分を結ぶ
ー3.一週間ほど風通しの良い日陰に花を下にして吊るす

ドライフラワーにした花の部分をお茶パックなどに詰めて、玄関やクローゼット、お風呂に入れて楽しむのもおすすめですよ!

ハーブティーに

乾燥させたラベンダーの花は、ハーブティーとしても楽しめます。
香りが強いため、他のハーブとブレンドしたり、ミルクと合わせてラベンダーミルクティーにするのもおすすめです。

毎日のスキンケア・ボディケアに

ラベンダー精油は、美肌効果も絶大です。
ラベンダー精油が配合されているスキンケア・ボデイケアアイテムなら、毎日手軽にラベンダーの香りを楽しみながら、綺麗で健やかな肌に導いてくれます。

是非、ネイチャーズウェイの「ラベンダーコスメ」もチェックしてみてくださいね!

執筆者

ネイチャーズウェイ
コンテンツ担当

さくらい

飲食店やアパレル店の接客経験を経て、 化粧品の販売スタッフとしてネイチャーズウェイに入社。現在はSNSやコラムの執筆を担当。趣味は美味しいお酒と映画。