【近赤外線って何?】人に与える影響とは?

2022.12.29

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part.1 近赤外線とは?

「近赤外線は、紫外線と同じ太陽光のひとつだった!」

太陽から発せられる光は大きく分けて4つあり、その中で私たちが住む地球まで到達して人体に影響を及ぼす光が、「紫外線」「可視光線」「赤外線」の3つです。

近赤外線は赤外線の一種。
赤外線は、紫外線や可視光線に比べてエネルギーは低いですが、地表まで到達する太陽光の約50%を占めるといわれています。

近赤外線と同様に、近年注目されている「ブルーライト」は可視光線のひとつ。「ブルーライト=スマホ焼け」というイメージが広く知れ渡りましたが、LEDなど近年の電化製品から発生されるようになったわけではなく、実はこれもそもそも太陽光のひとつでずっと地球に降り注いでいた光なのです。

\ブルーライトについて詳しくはこちら!/

part.2 近赤外線が与える「人体への影響」

それでは「近赤外線がどのように私たちの体に影響を及ぼすのか。」皮膚の断面図をもとに解説していきます。

近赤外線はズバリ、「シワやたるみ」の原因になる!

「紫外線」「ブルーライト」「近赤外線」は、それぞれ波長の長さが違います。
波長が長ければ長いほど、肌へ透過する深さも深くなります。

近赤外線は3つの光の中でも一番波長が長いため、肌の深層部まで到達します。

図の「真皮」という部分は、肌の弾力を保つ役割のある「コラーゲン」と、それを支える「エラスチン」が大部分を占めています。
近赤外線をダイレクトに肌に浴びてしまうと、その真皮層にまで光が到達し、コラーゲンやエラスチンが光のダメージにより損傷することで、肌のシワやたるみなどの肌老化に繋がってしまうのです。

近赤外線を浴びても、日焼けをしたときのようなヒリヒリや赤みなど、ダメージを受けた感覚がまったく感じられないので、自覚がないままダメージが蓄積され、肌老化を引き起こしていることもあります。

近赤外線には良い面もある!

実は近赤外線は、悪い影響を与えるばかりではありません。 近赤外線は、美容機器にも使われていて、シワの改善に活用されています。 ある一定の時間や量、強さで適度の近赤外線を照射すれば、細胞を活性化させ、反対にコラーゲンなどを作り出す手助けをしてくれるため、肌のシワを改善し、ハリを与えることが期待できます。美容機器を使用する際は、取扱説明書に書かれている使用方法を守って正しく使用するようにしましょう。

part.3 今すぐやるべき!近赤外線の対策方法

肌のシワやたるみは、一度できてしまうとなかなか回復せず修復させることが難しいため、できる限り近赤外線から肌を守ってあげることが大切です

1.近赤外線カット効果のある日焼け止めを使う

生活の中で、太陽光を浴びないように過ごすのは難しいですよね。
太陽光には、体内時計を整えてくれたり、紫外線の「UV-B」が肌に必要な栄養素である「ビタミンD」を生成してくれたりと良い面もあるため、まったく太陽光を浴びない生活は健康面から見てもおすすめできません。適度に太陽の光を感じながら、肌をしっかり近赤外線から防御するためには、近赤外線カット効果のある日焼け止めを使うのが一番です。
近年では、ナチュラルコスメでも近赤外線カットができる日焼け止めが増えてきています。
自分の肌状態に合わせて、日焼け止めもしっかり選んで使用しましょう。

2.近赤外線カット機能のあるメガネやサングラスをかける

ブルーライトカットだけでなく、近赤外線カットもできるメガネやサングラスも増えてきました。
目の周りは皮膚が薄くデリケートなため、特にシワやたるみができやすい部分です。近赤外線をカットできるメガネやサングラスをかけて、目の周りをしっかり防御するのもおすすめです。

3.「近赤外線」は室内でも対策を!

近赤外線はブルーライトと同様に、室内でも浴びる可能性があります。
電気ストーブやこたつなどの暖房器具から多く放射されていることもあるため注意が必要です。

また、日差しが降り注ぐ窓際は近赤外線が窓やカーテンを透過してしまうこともあるため、室内でも近赤外線カット効果のある日焼け止めを塗っておくと良いでしょう。

part.4 これでもう近赤外線だって怖くない!

近赤外線は、目に見えない、浴びた感覚も得られない光ダメージですが、近赤外線の特徴をきちんと理解していれば、もう何も怖くありません。

近赤外線による肌老化対策を実践しながら、上手に付き合っていきましょう!
監修者

ネイチャーズウェイ
研究開発本部 製品開発チーム

おおえ

自然化粧品の考え方に共感し、自分もその一端を担いたいという思いからネイチャーズウェイに入社。入社以来処方開発業務に従事し、スキンケア・メイクアップ・ヘアケア製品と幅広く商品開発を担当している。